「ここで出会えた!」の歓声を止めない。「Pokémon GO Fest 2026:東京」熱狂の裏側

2026年5月29日から6月1日にかけて、お台場・青海など、東京の湾岸エリアで「Pokémon GO Fest 2026:東京」が開催されました。これは、スマートフォン向け位置情報ゲーム『Pokémon GO』最大規模の世界的イベント。普段あまり出会えないポケモンも多数出現し、メイン会場には4日間で約11万5,000人ものトレーナーが来場しました。

©Niantic ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK
©Scopely Explore ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK

スマートフォンを使ってポケモンを探し、みんなで同時に挑む「レイドバトル」に参加し、ゲットしたポケモンをSNSで披露。「Pokémon GO Fest 2026:東京」は、まさに通信の安定なくしては成り立たないイベントです。

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そこでKDDIは会場周辺に臨時の基地局を設営し、対策を行いました。1台の車両に基地局設備がすべて搭載され、現場まで自走してそこから電波を発射できる「車載型基地局」、小型・軽量化され、現場への持ち運びや設置が容易な「可搬型基地局」。さらに会場内各所にStarlinkアンテナによるWi-Fiスポットを多数設けました。

こうした過去最大規模の対策にエンジニアたちがどのように取り組み、全世界から集まったトレーナーたちのポケモンゲットやバトルといった冒険を支えた裏側に密着しました。

車載型・可搬型基地局で陸上から幅広く通信を支える

今回の会場は、東京・お台場海浜公園や潮風公園、シンボルプロムナード公園などにまたがる広大なエリア。

「Pokémon GO Fest」では、参加者がスマートフォンでポケモンたちを探しながら移動します。さらには「レイドバトル」が発生すると、会場付近に人が集中し、一気に通信量が急増します。

そうした状況に対応するため、会場となる4つのゾーンに、車載型基地局と可搬型基地局とをきめ細かく設置しました。

こうした対策は昨年から立案されていました。KDDIとKDDIエンジニアリングは、主催者であるScopely Explore社からの要望を基に協議を重ねながら対策を検討。現地調査も複数回実施し、人の流れや通信需要の想定を絞り込んでいきました。

まず、こちらが車載型基地局。

人の滞留が見込まれるエリア近くに設置された車載型基地局
人の滞留が見込まれるエリア近くに設置された車載型基地局

そして、こちらが可搬型基地局です。

会場に面したビル屋上に設置された可搬型基地局。車載型基地局で対応する予定が、地上に木々が多く電波が遮られる可能性があったため、独自にビル側と調整し、主催者側に提案して実現
会場に面したビル屋上に設置された可搬型基地局。車載型基地局で対応する予定が、地上に木々が多く電波が遮られる可能性があったため、独自にビル側と調整し、主催者側に提案して実現

今回の対策を担当したKDDIエンジニアリングの志堅原 智史は車載型基地局の強みをこう説明します。

KDDIエンジニアリング 運用保守事業本部 東日本運用本部 南関東支社 志堅原 智史
KDDIエンジニアリング 運用保守事業本部 東日本運用本部 南関東支社 志堅原 智史

「車載型基地局は、イベントに合わせて必要な場所へ持ち込み、そのエリア全体の通信品質を底上げできるのが強みです。『Pokémon GO Fest』のように参加者の皆さまが広い会場を移動し続けるイベントでは、まず広い範囲を安定してカバーすることが重要になります。

今回は、通信がないとゲームが成り立たないため、私たちが電波品質を徹底的に確認し担保することを心がけました」(志堅原)

また、この準備期間は横田基地の「2026日米友好祭」や「逗子海岸花火大会」など関東地方の大型イベントとも時期が重なっていたため、KDDIエンジニアリングでは名古屋・金沢・札幌などからもメンバーが集結し、準備から本番対応まで総力で取り組みました。

宇宙からピンポイントで支える。Starlink大量投入

そして今回の対策のもうひとつの大きな特徴がStarlinkの投入でした。Starlinkは低軌道衛星との通信により高速・低遅延なインターネット接続が提供できるサービスで、会場内では無料Wi-Fiとして提供されました。

会場内のさまざまな場所に設置されたStarlinkのアンテナ
会場内のさまざまな場所に設置されたStarlinkのアンテナ

今回、Starlink対策を担当したKDDIの蛸島 健介は、そのメリットを「機動力の高さ」と説明します。

KDDI ビジネスグロース事業本部 グロース事業開発本部 グロースビジネス企画1部 蛸島 健介 ©Niantic ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK
KDDI ビジネスグロース事業本部 グロース事業開発本部 グロースビジネス企画1部 蛸島 健介
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「Wi-Fiは狭いエリアをピンポイントで対策するのが得意です。人が集中する場所に合わせて配置できるのがメリットですね。今回使用した広域型のアクセスポイントは1基あたり50~80mのエリアカバーが可能なため、広大な会場内を効率的にエリア化し、かつ人が滞留する場所を重点的に対策しました」(蛸島)

今回、会場内各所に多数のStarlinkを設置しました。

「車載型基地局では回線接続などが必要となりますが、Starlinkならアンテナを組み立てて発電機とつなぐだけで通信環境を構築できます。1基あたりの設営時間はおよそ20分。必要な場所へ迅速に展開できるんです」(蛸島)

そして、イベント本番には、まさに多くのお客さまが世界中から集いました。

イベント当日、参加者みんながスマホを手に白熱!

こちらが「Pokémon GO Fest 2026:東京」本番の会場の様子です。

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朝から多くのトレーナーが集結。ベビーカーを押すご家族連れから若者のグループ、ふたり連れ、そして海外からのお客さままで、多様な方々で賑わっています。皆さん一様にスマートフォンを手に会場内を散策し、お互いの成果を見せ合い、楽しげな笑い声や歓声を響かせていました。
もちろん、イベント当日も、エンジニアたちの仕事は終わりません。車載型基地局担当の志堅原らは、基地局の通信状況やイベント各所での携帯電話での通信状況などの確認に加え、実際のお客さまの状況を、会場内を歩きながら確認。『Pokémon GO』もプレイしました。

「基地局の通信量は把握できますし、調整も行うのですが、それだけでなく実際のお客さまの体感がわかることが重要です。どれだけデータに問題がなくても、快適にプレイできなければ十分とは言えませんからね」(志堅原)

Starlink担当の蛸島も会場内を巡回して、細かな調整を行いました。

「実際にイベントが始まると人の流れは変わります。Wi-Fiの使用状況の調査を行ってStarlinkのWi-Fiアクセスポイントを強化しました。こうした柔軟な対応ができるのもStarlinkの強みです」(蛸島)

「スマホを掲げて!」の指示に従って、皆さん同時にこの姿勢に ©Niantic ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK
「スマホを掲げて!」の指示に従って、皆さん同時にこの姿勢に
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実際に参加したトレーナーの皆さんにもお話を聞きました。

錦糸町を拠点に、世界に3800人以上の規模のメンバーを持つPokémon GOコミュニティ「Gachimon Club」の皆さん。「他業種の人たち、世界の人たちとつながれるのがPokémon GOの魅力ですね。今日は支障なくつながっていて快適にプレーし続けられています」 ©Niantic ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK
錦糸町を拠点に、世界に3800人以上の規模のメンバーを持つPokémon GOコミュニティアンバサダーグループのコミュニティーメンバーの皆さん。「他業種の人たち、世界の人たちとつながれるのがPokémon GOの魅力ですね。今日は支障なくつながっていて快適にプレイし続けられています」
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長野県から参加のファミリー。「Pokémon GO フェスには家族で何年も参加しているんですが、今年はとくに途切れないですね。レイドになってもちゃんとつながっていて、ミュウツーをゲットできてうれしいです!」 ©Niantic ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK
長野県から参加のファミリー。「Pokémon GO Fest」には家族で何年も参加しているんですが、今年はとくに途切れないですね。レイドになってもちゃんとつながっていて、ミュウツーをゲットできてうれしいです!」
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こうした皆さんの声こそ、まさに“エンジニア冥利”に尽きると、志堅原・蛸島は感想を語ります。

“熱狂を支える”という仕事に熱くなる

長きにわたる準備を経て本番イベントを終え、志堅原は今回の取り組みを振り返ります。

「『Pokémon GO Fest』では、トレーナーの皆さんの楽しさを途切れさせないという最重要課題は乗り越えることができたと思います。実際に会場でプレイしながら検証を行った際も、通信を気にせず没頭し楽しめる環境であることを体感できました」(志堅原)

蛸島も会場の風景に思いを馳せます。
「あんなに多くの方が一度にスマートフォン片手に楽しんでいる光景は初めてでした。皆さんが通信を気にすることなくイベントに夢中になっていて、自分たちの仕事が少しでもその体験を支えられていたのなら、誇らしいです」(蛸島)

通信がつながる。その先で人々の心が動き、新たな「夢中」が始まります。そのかけがえのない瞬間を支えるために、エンジニア達は情熱を注ぎ、何にも代えがたい喜びを感じています。KDDIはこれからも、「日常をつなぐ」「非日常をつなぐ」という強い思いのもと、人々の熱狂や夢中を通信の力で支え、誰もが「やりたいこと」を実現できる未来を創っていきます。

クレジット:©Scopely Explore ©Pokémon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

 

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