
円陣の輪の中に、自分の手がある。
BALLISTIK BOYZのメンバーと同じポーズを取り、カウントに合わせて全員でサインを決める。
目の前では、一人ひとりの表情やダンスの細かな動きまで見える。まるで自分も撮影現場に入り込み、8人目のメンバーになったような感覚です。
そんな「最前列よりも近い」体験を実現するのが、VRゴーグルで楽しむ次世代シアター「Immersive Zero(イマーシブ・ゼロ)」です。
実は、このプロジェクトの出発点は、VRという技術ではありません。
「好きなアーティストを、もっと近くに感じたい」そんなファンの思いから始まったこの取り組みは、BALLISTIK BOYZにとっても、新たな表現への挑戦になりました。
「最前列よりも近い」とは? まるで撮影現場に入り込む新体験
「Immersive Zero」は、映画館でVRゴーグルを装着し、アーティストを至近距離で体感する次世代シアターです。
プロジェクトの第一弾として上映されるのは、7人組ダンス&ボーカルグループ、BALLISTIK BOYZが出演するVR体験作品「BALLISTIK BOYZ SHOOTING STARS」です。
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VR空間に入ると、そこはBALLISTIK BOYZのミュージックビデオ撮影スタジオ。体験者は、プロデューサーから撮影を依頼された「メイキングカメラマン」として現場に参加します。
撮影直前のメンバー同士のやり取りを間近で見たり、パフォーマンスを至近距離から撮影したり。特定のメンバーを選び、「担当カメラマン」として向き合う場面も用意されています。
さらに、メンバーが円陣を組む場面では、自分の手のシルエットもVR空間に表示されます。映像を見る側にいるのではなく、その輪の中に自分も加わっている。そんな感覚が、アーティストとの距離を一気に縮めます。
撮影の工夫について、メンバーは「実際にパフォーマンスしてみると、自分たちが想定していた位置よりも、後から体験して初めて『VRで見たらもっと近づいた方がいい』と思うことがあった。自分たちで撮って、その場ですぐVRゴーグルで確認して、立ち位置や構成をその都度変えながら作っていきました」と話しました。
2026年8月に行われたファンクラブ会員向け先行試写会では、アンケート回答者90人の全員が「実際にメンバーが目の前にいるような近さや存在感を感じた」と回答しました。
その結果からも、「最前列よりも近い」という体験が、多くのファンにしっかり届いていたことがわかります。
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BALLISTIK BOYZが挑む、新しい表現
「Immersive Zero」は、ファンにとって新しい体験であると同時に、BALLISTIK BOYZにとっても、自分たちのパフォーマンスをこれまでにない方法、表現でファンへ届ける、新たな挑戦になっています。
―完成したミュージックビデオを見てもらうのではなく、その撮影現場に入り込んでもらう体験
―ステージ上のパフォーマンスを客席からではなく、メンバーのすぐ近くで、表情やダンスの動きを捉えられる体験
撮影での工夫についてメンバーに聞きました。
「いつものライブでは正面から撮られることがあまりないので、真ん中にカメラがあると後ろのメンバーが重なって見えてしまう。一度やってみないと分からないので、確認しながら立ち位置を調整するなど、その場でポジションを変えたりして工夫しました」
「普段のパフォーマンス通りにやると、思った以上に距離が遠く感じてしまう。皆さんに相当近いと感じていただいたシーンは、実際にカメラがすぐ目の前まで来ている。やってみないと分からない工夫が色々ありました」のコメントも。
VR撮影ならではの、二つの目がついた特殊なカメラでの撮影で、通常と違った感覚や、演技パートでの思いの乗せ方の違いもあったようです。
「見ている方が気恥ずかしくなるくらいの、キュンとするような演技をさせてもらった。これまでのBALLISTIK BOYZのライブやミュージックビデオでも、ここまで近くで見られる映像はこれが初めてなのかなというくらい貴重なシーンになっている。今日は見られなかったシーンも、上映公開の時の楽しみにしてほしい」
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出発点は「好きなアーティストをもっと近くに感じたい」
このプロジェクトは、どのように生まれたのでしょうか。
「Immersive Zero」を統括する、KDDI サービス開発本部 サービス企画部の佐野 学は、こう説明します。
「本プロジェクトの出発点は、VRという技術ではなく、『好きなアーティストを、もっと近くに感じたい』というファンの思いでした」
その思いを形にするために集まったのが、映画館というリアルな場を持つローソン・ユナイテッドシネマ、XR技術を持つSTYLY、そして事業・技術基盤を持つKDDIです。
それぞれの強みを持ち寄り、映画館という場所とXR、デジタル技術を組み合わせることで、ライブとも映画ともミュージックビデオとも異なる、新たなエンターテインメント体験をつくろうと考えました。
「まず、技術を出発点とはしませんでした。『ファンが本当に体験したいものは何か』という問いを置き、その思いを実現するために必要な技術や場所、仕組みを組み合わせていきました。パートナー各社に加え、部を越えて集まった、推し活の知見を持つ社員にも加わってもらい、“ファンが本当に体験したいと思えるか”を一緒に考えました」(佐野)
異なる企業の強み、さらに推し活の知見が重なることで、「好きなアーティストをもっと近くに感じたい」という願いは、少しずつ具体的な体験へと形を変えていきました。
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「自分ならお金と時間を使うか」 推し活社員が持ち込んだ視点
参加した社員たちは、普段からライブや舞台などのエンターテインメントを楽しむ熱心なファンです。
「メンバーがプロジェクトに持ち込んだのは、本業の技術や事業の専門知識もありますが、まずは『一人のファンとしての視点』でした。『自分だったらお金と時間を使って見に行きたいか』というファンの視点は新鮮でした」(佐野)
ライブともミュージックビデオとも違う、VRだからこその価値は何か。
どのような情報があれば、足を運びたいと思えるのか。
初めてVRを体験する人は、どのようなことを不安に感じるのか。
そうした問いを、企画、プロモーション、技術、運営のそれぞれに反映していきました。
企業が届けたいものではなく、「ファンが本当に体験したいもの」をつくる。
そのために、プロジェクトの内側にファンの視点を常に置き続けました。
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なぜ映画館だったのか。XRとリアルを掛け合わせる
VRであれば、自宅で体験する方法も考えられます。それでも「Immersive Zero」が映画館を選んだのは、映画館だからこそ生み出せる価値があるからです。
「映画館には、高品質な音響による没入感、イベントとしての特別感、ファン同士で感動を共有できる価値があります。VR機器を持っていない方や初めての方にも、スタッフの案内のもとで安心して楽しんでいただけます」(佐野)
先行試写会後のアンケートでは、回答者の94.4%が、自宅ではなく「映画館で体験することの価値が高い」と回答しました。
高品質な音響や設備があることだけが、映画館の価値ではありません。同じアーティストを好きな人たちが同じ場所に集まり、体験後に感想を語り合う時間も含めて、一つのエンターテインメントになります。
一人で映像を見る体験から、ファン同士で感動を共有する体験へ。
映画館というリアルな場とXRを掛け合わせることで、デジタルだけでは生み出しにくい特別感をつくっています。
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推しと同じ空間にいる感覚を、技術が支える
アーティストが目の前にいるような感覚を、さらに高める役割を担うのが、KDDI総合研究所が開発を手掛けた「出演者動作連動型3D音響技術」です。
この技術は、出演者の立ち位置や顔の向き、体験者との距離の変化といった細かな動きに応じた、声の方向や聴こえ方を再現します。
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たとえば、出演者が近づけば声も近くに聴こえ、顔を別の方向に向ければ、声の届き方も変わります。視覚だけでなく聴覚からも距離や位置を感じることで、まるで同じ空間にいるような臨場感を生み出します。
KDDI総合研究所 XR部門の加藤 日花里は、KDDIの役割についてこう語ります。
「私はもともと、KDDIの技術を活用し、地方など推し活がしにくい環境にいる方にも、コンサートでアーティストを身近に感じられる体験を届けたいと思い入社しました。Immersive Zeroは、そうした思いを形にした取り組みの一つだと感じています。今回、私は技術面を担当し、KDDI総合研究所がこれまで培ってきた音響技術や知見を本作品に取り入れました。
特に苦労したのは、VRゴーグル内での出演者の見え方と、音から感じる距離感を自然に一致させながら、声の聞き取りやすさも保つことでした。何度も試聴と議論を重ね、音声処理システムの調整を行いました。
また、こうした没入感の高い体験を実現するだけでなく、多くの方に安定して届けることも重要です。今後は、一部の会場だけでなく、さまざまな場所で安定して体験を提供できるよう、再生機器の遠隔監視・運用システムの開発も進めています。どこでも高品質な体験を届けられる環境づくりも、KDDIの役割の一つです。
アーティストの表現とファンの思いをつなぐ体験に、KDDIの技術が生かされていることをうれしく思います」(加藤)
KDDIは、Immersive Zeroを高品質かつ安定して届け、今後の事業展開を支える基盤づくりを担っていきます。
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部を越えて集まった社員が、ファン視点と技術を持ち寄りプロジェクトを形にした
BALLISTIK BOYZが語る、Immersive Zeroの魅力
「普段の自分たちのライブの1列目の方よりも近い距離感で見ていただける。自分も客観的にメンバーのダンスを見て、『改めてこんなダンスのスタイルなんだ』とそれぞれの個性を見ることができて楽しかったですし、改めてすごいなと感じました」(奥田さん)
「初めて自分たちのステージを客観的に見たので、気づきもありました。ファンの皆さんの目線で体験できることで、今後さらに良いパフォーマンスをお届けするための振り返りにも活かせそうだなと思います」(松井さん)
臨場感については「何度でもゴーグルで『見たい』となるので、本当に1回じゃ足りない、7回は必要ですね」との言葉も飛び出した。
「自分たちのライブは、自分たちでは見ることができない。でも見てみたいという夢がどこかにあった。ファンの皆さんが本当に見に来てくれたかのようなファン目線で見ることができて、またひとつちょっとした夢が叶いました」(深堀さん)
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ファンの「好き」と挑戦を、次の体験へ
「好きなアーティストを、もっと近くに感じたい」
その思いから始まった「Immersive Zero」は、ファンの願いと、BALLISTIK BOYZの新たな表現への挑戦が重なり生まれました。
新しい体験は、技術だけから生まれるものではありません。
誰かの「こうだったらいいのに」という思いや、「やってみたい」という挑戦があってこそ生まれるものです。
KDDIはこれからも、パートナーとともに、ファンの思いとアーティストの挑戦から生まれる新たな体験を形にし、一人ひとりの可能性が広がる未来につなげていきます。
上映概要
次世代シアター Immersive Zero「BALLISTIK BOYZ SHOOTING STARS」は、2026年9月25日から神奈川県で、10月16日から大阪会場で、10月30日から東京会場で順次上映予定です。
詳しい上映日程、チケット、来場者特典などは、Immersive Zero公式サイトをご確認ください。
公式サイト: Immersive Zero公式サイト
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