「ひみつ基地。」のキッチンカー、なぜ高輪に? YouTubeとラジオが交わった3日間の裏側

2026年8月、TAKANAWA GATEWAY CITYで、登録者数180万人を超える人気YouTubeチャンネル「ひみつ基地。」の「れんたろう」さんと、「うがじん」さんが登場するイベントが行われました。自前のキッチンカーでフードやドリンクを振る舞い、会場には多くのファンが訪れました。

左上・左から、「ひみつ基地。」の「れんたろう」さん、「うがじん」さん、そして“auの森さん”。TAKANAWA GATEWAY CITYの夏休みイベント「Hello Wonder in TAKANAWA GATEWAY CITY」の一環として8月22日~24日に登場。最終日にはJ-WAVEで放送中の「KDDI LINKSCAPE」の公開収録にもゲスト出演
左上・左から、「ひみつ基地。」の「れんたろう」さん、「うがじん」さん、そして“auの森さん”。TAKANAWA GATEWAY CITYの夏休みイベント「Hello Wonder in TAKANAWA GATEWAY CITY」の一環として8月22日~24日に登場。最終日にはJ-WAVEで放送中の「KDDI LINKSCAPE」の公開収録にもゲスト出演

「ひみつ基地。」は、高校時代からの友人であるれんたろうさんとうがじんさんが、「楽しいことをして生きていこう」と2021年に始めたYouTubeチャンネル。DIYで古民家を改装し、サウナやピザ窯をつくり、畑で野菜を育て、おいしいものをつくって食べる。自分たちの「やってみたい」を次々とかたちにしてきました。

そんな2人とKDDIは2022年から一緒に活動を始めました。そして今回、J-WAVE「KDDI LINKSCAPE」が加わり、YouTube、ラジオ、リアルな街をつなぐイベントへと発展。その裏側を取材しました。

「ひみつ基地。」とKDDI。新しい共創のカタチ

こちらは、「ひみつ基地。」が彼らの古民家でカフェを開き、お客さまを招いた動画のサムネイルです。前列で「ひみつ基地。」の2人と並んで笑顔を炸裂させているのが、視聴者にはおなじみの“auの森さん”。その正体は、ブランド・コミュニケーション本部に所属するKDDI社員の森 加夢偉です。

2024年7月23日公開の動画「【当日】ずっと夢見ていた日が来ました。自分たちのひみつ基地に古民家カフェをオープンします!」。森はカフェにホールスタッフとして参加
2024年7月23日公開の動画「【当日】ずっと夢見ていた日が来ました。自分たちのひみつ基地に古民家カフェをオープンします!」。森はカフェにホールスタッフとして参加

森はKDDIで、広告をどのメディアでどう届けるかを設計するコミュニケーション・メディアプランナー。一方、「ひみつ基地。」では、おもに彼らの拠点となる古民家の進化と発展に貢献しています。サウナやピザ窯をつくり(設計図も!)、コンクリートの土間づくりを指揮し、キッチンカーのペンキ塗りまで、メンバーの一員として汗をかいてきました。

そんな森が「ひみつ基地。」の古民家でイベントの準備をしていると聞き、直接話を聞きに行ってみました。イベント2週間前のことです。

オレンジ色のシャツが“auの森さん”ことKDDIの森。イベント会場に設置する2人のフォトパネルを撮影中。カメラを覗き込み、さまざまなアイディアを提案
オレンジ色のシャツが“auの森さん”ことKDDIの森。イベント会場に設置する2人のフォトパネルを撮影中。カメラを覗き込み、さまざまなアイディアを提案
KDDI ブランド・コミュニケーション本部 コミュニケーションデザイン部 森 加夢偉
KDDI ブランド・コミュニケーション本部 コミュニケーションデザイン部 森 加夢偉

“auの森さん”を通じたKDDIとYouTuber「ひみつ基地。」との関係は、企業のいわゆるPR案件とはまったく違うと言います。

「YouTubeのPR案件って、どうしてもコンテンツの途中に広告が差し込まれますよね。そうではなくて、普通にコンテンツとして面白くて、結果として企業のことも伝わっている。そういうかたちをずっと考えていたんです」(森)

それが今の「ひみつ基地。」とKDDIのあり方だと言います。でも、これ以前に森は別のYouTubeチャンネルを立ち上げ、失敗した経験がありました。

「従来の広告制作の工程でつくったんですが、私が目指したかたちにはならなくて、約1年で終了してしまいました。そんなふうに落ち込んでいたときに出会ったのが『ひみつ基地。』でした。

彼らも別の形態でチャンネル制作に失敗した経験があったと聞いて、そこにも共感したんですが(笑)、そのときは広告とか仕事とかいう話ではまったくなくて、単純に『この人たち、面白いな』と。自分たちのやりたいことに本気で夢中になっている人たちだった。一般的なイメージのYouTuberというより、等身大の人なのもよかった。この人たちと面白いものを一緒につくってみたい。そこから関わり始めました」(森)

個人として惹かれた相手に、森は「auの森」としても関わることを選びました。
当時、「ひみつ基地。」のチャンネル登録者数は1万人にも満たない頃でした。

「何かに夢中になっている人って、面白いんですよね。彼らはまさにそうだった。ただ、私一人でできることには限りがある。KDDIは、人と人をつないできた会社です。その力も借りれば、彼らのやりたいことをもっと大きくできるんじゃないかと思ったんです。案件をやってもらうのではなく、彼らとやりたいことを一緒に考えて、『KDDIなら、こうできるかも』と持ち込む。それによって企画自体が面白くなれば、両方にとってプラスになる。そういう関係でやってこられたと思いますね」(森)

そんな森のことを、「ひみつ基地。」の2人はどう思っているのでしょうか。

「ひみつ基地。」の拠点である古民家でのれんたろうさんとうがじんさん
「ひみつ基地。」の拠点である古民家でのれんたろうさんとうがじんさん

れんたろうさんは森を「頼れる兄貴」だと言います。

「DIYなら相談に乗ってくれるし、森さんから『これをやろう』と引っ張ってくれることもある。KDDIのデジタル技術を持ち込んだり、野菜づくりとかクラフトビールづくりとか僕らが知らなかった世界にも連れ出してくれたりするんです」(れんたろうさん)

うがじんさんにとっては「仲間」。

「森さんがやってきたことと、僕らがやってきたことは違う。その良さを持ち寄って、『ひみつ基地。』を良くしていこうという姿勢をみんなで持っている。そういう関係だと思います」(うがじんさん)

れんたろうさんが、こんなことを言ったことがあるそうです。
「今日は森さんなの?それともauの森さんなの?」

共創の輪が「KDDI LINKSCAPE」へ

今回、「ひみつ基地。」とラジオ番組「KDDI LINKSCAPE」をつないだのが、KDDIの出戸 紫音です。「KDDI LINKSCAPE」は、2025年4月にスタートしたJ-WAVEのラジオ番組。さまざまなゲストを迎え、尋ねてきたのが「今、夢中になっていること」です。その人が何に心を動かされ、何に挑戦しているのかを掘り下げながら、“夢中”になる人を応援するKDDIの姿勢を伝えてきました。

自分たちの「やってみたい」を次々とかたちにしてきた「ひみつ基地。」も、まさにそんな“夢中”を体現する存在です。

そして出戸もKDDIで広告のメディアプランニングを担当する傍ら、「KDDI LINKSCAPE」の企画運営や、森の後輩として「ひみつ基地。」の活動にも深く関わってきました。ラジオとYouTube。それぞれの場所で“夢中”を応援してきた2つの取り組みが、今回、出戸を介してひとつにつながったのです。

KDDI ブランド・コミュニケーション本部 コミュニケーションデザイン部 出戸 紫音
KDDI ブランド・コミュニケーション本部 コミュニケーションデザイン部 出戸 紫音

「YouTubeで大人気の『ひみつ基地。』と、ラジオで多くのリスナーに親しまれている『KDDI LINKSCAPE』。それぞれ別の場所で多くのファンを持つ両者が掛け合わされば、より大きなイベントになって、多くの方が交わり、それぞれの魅力を届けられると直感しました。

YouTubeの視聴者がラジオに出会い、ラジオのリスナーが『ひみつ基地。』の世界に触れる。メディアの枠を飛び越え、ファンが双方向に行き来しながら楽しめて、誰かの“夢中”がまた次の誰かへと伝播していく景色をつくりたかったんです。

その過程で、そんな“夢中”になる人を応援するKDDIの姿勢も伝わればうれしいなと」(出戸)

熱い思いから動き出したプロジェクトに出戸は奔走し、約2カ月という異例の短期間の中、社内外のさまざまな関係者と交渉・協力し、イベント開催へと漕ぎ着けました。

YouTube、ラジオ、街が交わった3日間

3日間のイベントには、全国から多くのファンが集まりました。

イベントには、メンバー手書きのメッセージボードが日替わりで登場。ちなみに森のコメントは右下
イベントには、メンバー手書きのメッセージボードが日替わりで登場。ちなみに森のコメントは右下
キッチンカーの前にきちんと列を作り、それぞれが思いを述べながら、フードとドリンクを受け取りニコニコ顔
キッチンカーの前にきちんと列を作り、それぞれが思いを述べながら、フードとドリンクを受け取りニコニコ顔
販売されたのはオリジナルの「お好み焼フランク」とクラフトビール「ひみつBANK。」に、ビールと同じホップ使用のソフトドリンク
販売されたのはオリジナルの「お好み焼フランク」とクラフトビール「ひみつBANK。」に、ビールと同じホップ使用のソフトドリンク
イベント最終日に集まったファンのみなさん
イベント最終日に集まったファンのみなさん

参加された方に「ひみつ基地。」の魅力を尋ねると、「派手さや気取ったところが一切なく、友だちが話しているような親しみやすさ」と、森の思いと共通するような声が聞かれました。また、伴走してきた森に対しても、「企業の一担当者の枠を超え、泥臭く誰よりも情熱を持って関わってくれる人。『ひみつ基地。』の可能性を広げ、ワクワク感を一緒に届けてくれる」とのコメントをいただき、ファンの方からも確かな信頼が寄せられていることがわかりました。

そして、イベントのラストには「KDDI LINKSCAPE」の公開収録が行われました。

「KDDI LINKSCAPE」は、「人が何かに“夢中”になっている瞬間や、さまざまなつながりから生まれる未来の景色」を掘り下げる番組。ナビゲーターはTENDREさん(右)と田中シェンさん(左)
「KDDI LINKSCAPE」は、「街や人、音楽やカルチャーがつながることで生まれる未来」、「人が何かに夢中になっている瞬間のときめき」を描くラジオ番組。ナビゲーターはTENDREさん(右)と田中シェンさん(左)
初めてのラジオ出演(しかも公開収録)に緊張気味だった2人も収録が進むにつれリラックス
初めてのラジオ出演(しかも公開収録)に緊張気味だった2人も、収録が進むにつれリラックス
れんたろうさんは「食」、うがじんさんは「ベース」に夢中だそう
れんたろうさんは「食」、うがじんさんは「ベース」に夢中だそう

当日を出戸は感慨深げに振り返ります。

「本番の1、2分前に、彼らが『あらためて本当にすごい機会ですよね』と言ってくれました。

たくさんの取り組みを一緒に続けてきた恩返しの1つとして、私の仕事を通じてラジオ出演の機会を2人に届けられたことを、とてもうれしく思っています。私は頷きながら『そう、地上波に乗って多くの方に届く、晴れ舞台ですよ』と2人を鼓舞し、ステージへ送り出しました。

そして本番が終わってみると、リアル会場でもSNS上でも、YouTubeのファンとラジオのリスナーが相互に入り混じって楽しんでくださっていて、当初思い描いていた“夢中”が伝播する世界を見ることができたと実感しています」(出戸)

人々の“夢中”に寄り添い、応援していく

イベントを終えた森は「次」を考えているといいます。

客席から「ひみつ基地。」の2人を見守る森
客席から「ひみつ基地。」の2人を見守る森

「『ひみつ基地。』のファンは全国にいらっしゃいます。次は、地方でファンのみなさんに会うことを叶えたい。KDDIには全国の拠点や地域とのつながりもあるので、それを生かして『ひみつ基地。』と地域の方々をつなぎ、一緒にイベントをつくれたらいいですね」(森)

KDDIはクリエイターの「やってみたい」に寄り添い、お互いのアイデアや得意なことを持ち寄って、一緒にかたちにしていきます。「ひみつ基地。」と実現してきたのと同じように、これからも一人ひとりの“夢中”に寄り添い、人やアイデア、場所をつなぎながら、新たな挑戦を応援していきます。

イベント密着動画①準備編
イベント密着動画②当日編
当日のラジオ音源はこちら

「ひみつ基地。」
公式YouTubeチャンネル
公式X

「KDDI LINKSCAPE」
放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:KDDI LINKSCAPE
放送日時:毎週土曜日16:00~16:54
ナビゲーター:TENDRE / 田中シェン
番組公式サイト
番組公式X
番組公式Instagram

 

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