【パパ・ママ500人調査】無意識の「ながらスマホ」に潜むリスクと、上手に距離をとるヒント

「ごはん中にスマホ見ないの!」と子どもに注意したのに、自分は通知が気になって子どもの話をよく聞いていなかった——。そんな経験に、思わず苦笑いした方は少なくないのではないでしょうか。

何かをしながらスマホを操作する「ながらスマホ」は、決して子どもだけの問題ではありません。むしろ無意識にスマホを手に取ってしまうのは、私たち大人のほうかもしれません。

道路交通法の改正により、自転車の「ながらスマホ」への厳罰化や「青切符(反則金制度)」の対象拡大(16歳以上)など、社会の視線も大きく変わりつつあります。

そこで本記事では、子どもがいる男女500人へのアンケートから、大人の「ながらスマホ」の実態とともに、そこに潜むリスクと、スマホとの距離を見直すヒントを紹介します。

10人に7人が自覚あり。大人の「ながらスマホ」はどこで起きている?

まずは、家のなかや家族の前での「ながらスマホ」について、アンケートに寄せられたリアルなエピソードから見ていきましょう。

「子どもに『ちゃんとお話聞いて!』と怒られた」(30代男性)「食事中にスマホを開いたら、3歳の子どもに『ごはん食べてからだよ』と注意された」(30代女性)

注意する側だった大人が、いつのまにか子どもから注意される側になっている……。耳が痛いと感じる方も多いのではないでしょうか。

実際、「スマホに依存していると感じるか」という質問に対し、「強く感じる」「やや感じる」と回答した人の合計は、全体の72%。じつに7割を超える親が、自身のスマホ利用習慣に課題を感じています。

Spark Journal by KDDI 第2回「ながらスマホ」調査(2026年8月/インターネット調査/全国の20~50代・子どもがいる男女500名)
Spark Journal by KDDI 第2回「ながらスマホ」調査(2026年8月/インターネット調査/全国の20~50代・子どもがいる男女500名)

スマホが手放せない状態は「ながらスマホ」につながります。
では、こうした「ながらスマホ」は日常のどのような場面で多いのでしょうか。スマホ依存を「強く感じる」「やや感じる」と答えた方に聞いたところ、多かったのは「テレビや動画を見ながら」、「ベッドや布団で寝転びながら」、「トイレに入りながら」。上位はいずれも、家のなかの場面でした。

Spark Journal by KDDI 第2回「ながらスマホ」調査(2026年8月/インターネット調査/全国の20~50代・子どもがいる男女500名)
Spark Journal by KDDI 第2回「ながらスマホ」調査(2026年8月/インターネット調査/全国の20~50代・子どもがいる男女500名)

一方、より注意が必要なのが、屋外での場面。「電車やバスを待っているとき」、「歩行中・信号待ちで」、「駅のホーム・階段の手前で」など、外出先のふとした待ち時間にも、スマホを手にしている様子がうかがえます。

家のなかでのスマホの使用は、ちょっとした息抜きや暇つぶしになることもあるでしょう。ただ、その習慣を同じ感覚のまま外に持ち出すのは危険です。命にかかわるリスクへと発展する可能性があるからです。

理由の1位は「無意識」。「ながらスマホ」に潜むリスクとは

頭では良くないとわかっていても、気づいたら手が伸びている――。アンケートで「つい屋外でスマホを見てしまう理由」を尋ねたところ、1位は「習慣になっていて、無意識にポケットから出してしまう(手持ち無沙汰だから)」。

Spark Journal by KDDI 第2回「ながらスマホ」調査(2026年8月/インターネット調査/全国の20~50代・子どもがいる男女500名)
Spark Journal by KDDI 第2回「ながらスマホ」調査(2026年8月/インターネット調査/全国の20~50代・子どもがいる男女500名)

さらに注目すべきは、「危険がないよう注意しながらやっているから」、「数秒チラッと見るだけなら安全だと思っているから」、「自分は周りが見えている(運動神経が良い)と思っているから」。多くの人が「これくらいなら大丈夫」という思い込みから、「ながらスマホ」をしていることがわかります。

一方で、屋外での「ながらスマホ」でヒヤリとし、冷や汗をかいた経験がある人は、約3人に1人もいます。

「スマホを見ながら歩いていたら、階段から落ちた」(30代男性)、「スマホの通知に気を取られて、一瞬赤ちゃんから目を離したら、赤ちゃんがソファから転がり落ちてしまった」(30代女性)のように、自分自身や子どもの身に危険が及んでしまったエピソードも。

こうしたリスクは、自分ひとりの問題では終わりません。ふとした気の緩みが、周囲の人や車を巻き込む重大な事故につながるかもしれない。そんな危険性についても、私たちは目を向ける必要があります。KDDIで、「ながらスマホ」への啓発活動を担当する原はこう語ります。

「『ながらスマホ』による事故が起きてしまうと、被害に遭われた方だけでなく、加害者となってしまった方の人生にも大きな影響が及びます。
2026年4月からは、自転車の交通違反にもいわゆる『青切符』制度が導入されました。16歳以上の人が自転車で悪質・危険な違反をした場合には反則金を納めることになり、『ながらスマホ』によって歩行者や他の車両交通の危険を生じさせた場合などは刑事手続の対象となることもあります。

スマホの普及以降、当社は『スマホ・ケータイ安全教室』などを通じて、スマホの安心・安全な利用について啓発活動を行ってきましたが、『ながらスマホ』は世代を問わず、社会全体で向き合うべき課題であると強く認識しています」(原)

KDDI 地域共創・SX推進本部 サステナビリティ推進部 原 卓也
KDDI 地域共創・SX推進本部 サステナビリティ推進部 原 卓也

百聞は一見に如かず。KDDIが進める「リアルな危険」の伝え方

自転車での「ながらスマホ」の厳罰化などの背景を受け、KDDIは警察署や鉄道事業者と連携した啓発活動を継続的に展開中。なかでも力を入れているのが、「体験型」のアプローチです。

「『自分は大丈夫』と思って、ついやってしまう『ながらスマホ』。当社では、そのとき視野がどれほど狭くなっているかを疑似体験し、リアルな危険性を実感できるイベントを2種類実施しています」(原)

1つは、VRゴーグルを装着し、自転車に乗りながらスマホを操作することで「視野の狭窄」や「反応の遅れ」を体感する「VRシミュレーター」。もう1つは、チャットをしながら画面内の危険サインをカウントすることで、注意散漫による「見落とし」を客観的に知る「ながらスマホ リスクシミュレーター」です。

<「ながらスマホ リスクシミュレーター」の画面>
<「ながらスマホ リスクシミュレーター」の画面>

体験した人からは「シミュレーターを体験したことで、周囲への注意が向くようになった」「頭ではわかっていたけれど、体験すると本当に怖かった」という声が数多く寄せられています。

参加者の9割超の方から『ながらスマホの危険を実感した』、8割超の方から『スマホの使い方を見直したい』という回答をいただきました。リアルな体験を通じて危険を自分ごととして捉えることが、普段の行動を振り返るきっかけになっているように感じます。

こうした取り組みは、全国の商業施設、学校、交通安全イベントなど各地で実施されていて、各地域にある総支社や私たちサステナビリティ推進部が連携して進めています。親子でご参加いただくケースが多いので、お子さんとスマホの使い方を見直すきっかけにもなってくれたらうれしいですね」(原)

<芸人・漫談家のねづっちさんによる「ながらスマホ リスクシミュレーター」体験中の様子(2026年3月・銀座三越)>
<芸人・漫談家のねづっちさんによる「ながらスマホ リスクシミュレーター」体験中の様子(2026年3月・銀座三越)>
<「ながらスマホ リスクシミュレーター」を体験する親子(2026年8月・博多阪急)>
<「ながらスマホ リスクシミュレーター」を体験する親子(2026年8月・博多阪急)>

「ながらスマホ」を減らすコツは、意志ではなく仕組みにあり

「ながらスマホ」をする理由としてもっとも多かったのが「習慣になっていて無意識にポケットから出してしまう(手持ち無沙汰だから)」。こうした理由に対して、私たちが個人でできる対策はあるのでしょうか。

アンケートで、「ながらスマホ」対策の方法を聞いたところ、屋外や移動中においては、「歩くときは、カバンの底にしまって、スマホを出せないようにする」(50代女性)、「編み物などスマホを使わず夢中になれる趣味をつくる」(40代女性)といった工夫が見られました。

なかでも、「意志に頼らず、マイルールをつくって物理的に防ぐ」こと、「代替手段を取り入れる」ことが有効だと原は語ります。

「『ながらスマホ』をする理由が『習慣・無意識』だったように、自然と手が伸びてしまうものを、本人の気持ちや意図的なコントロールだけで制御するのはどうしても限界があります。だからこそ、始めやすいマイルールをつくってスマホを遠ざけることが大切だと思います。また、移動中は読書時間にするなど、スマホに替わる代替手段を取り入れることも、『ながらスマホ』を控える手段になり得ますね」(原)

こうした考え方は、屋外での安全確保だけでなく、家のなかでの安全や、家族との時間を守るうえでも共通しています。アンケートで募集したマイルールのなかには、家庭内でのスマホとの付き合い方として次のような工夫も寄せられました。

「充電する場所をリビングではなく、少し遠い部屋にしておいて充電中はすぐに触らないようにしている」(30代女性)、「子どもと遊ぶときは手の届くところにスマホを置かない」(30代女性)

原自身も、5歳の子どもと過ごす際は、ジェンガやトランプといったアナログな遊びを取り入れたり、外に出て一緒に体を動かしたりする時間をつくることで、意識的にスマホから離れる環境をつくっているといいます。

「スマホをあくまでも便利な道具として捉え、使いこなす意識が大切です。スマホという大きな情報空間に『使われる』のではなく、主体的にスマホを『使う』。そうやってオンとオフのメリハリをつけられている人こそが、スマホと適切な距離感を保てているのだと思います。KDDIではスマホとのちょうどいい距離感を探ることのできる『スマホ習慣セルフチェック』というチェックツールも提供しているので、気になる方はぜひこちらも試していただきたいですね」(原)

あなたのスマホとの距離感はどれくらい? 「スマホ習慣セルフチェック」はこちら

まずは大人が。今日から始める、スマホとの心地よい距離感

なんとなくやってしまうけれど、じつは危険な「ながらスマホ」。やめなければと考えると窮屈ですが、「手の届かないところに置いてみる」といった小さな工夫だけでも、自然と距離を置くことができるでしょう。

そして画面から顔を上げ、目の前のリアルな世界と向き合う大人の姿は、「スマホとの心地よい付き合い方」を子どもたちに伝える、一番のメッセージにもなるはずです。

KDDIは、スマホを通じて日々の暮らしを支える通信ネットワークをお届けする企業だからこそ、その先にある「安全」や「人との時間」にも真摯に向き合っていきます。これからも全国各地での体験型イベントなどを通じて、スマホと“いい関係”を築けるよう、取り組みを続けていきます。

 

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