10代の約半数がスマホ依存傾向!人気SNS漫画家えむふじんさんと考える、子どもが納得するルールの作り方

お子さんが自分のスマホを持ち始めたご家庭の中には、「家で子どもが際限なくスマホを見てしまう」「ルールを決めても守られず、形だけになってしまう」といった悩みを抱える保護者の方々も多いのではないでしょうか。

そこで、子どものスマホ利用ルールについて、3人の子どもたちとの日常を発信する人気コミックエッセイスト・えむふじんさんに、実体験をふまえた漫画を描き下ろしていただきました。ご自身の家庭で子どもたちがどのようにスマホと付き合っているのか、そこに親がどう関与しているのか。そして、KDDIの提供する「スマホ習慣セルフチェック」を実施した結果は……?

えむふじんさんに加え、KDDIで子どものスマホ利用の実態研究や安全な利用方法の普及に携わる社員の言葉を交えながら、子どものスマホ利用に親がどう向き合えばいいのか考えていきます。

実はみんな悩んでた!データが示す「若年層のスマホ依存傾向」

漫画に描かれたえむふじんさん一家のように、すでに親子でスマホ利用のルールを決め、試行錯誤しながら運用できているご家庭もあります。しかし、実際にルールを実行し、形骸化させずに維持していくのは決して簡単なことではありません。

実際、KDDI総合研究所が13歳以上の男女約2万人を対象に実施したアンケート調査では、10代の男女ともに約半数がスマホ依存傾向にあるという結果が出ています(男性49.8%、女性49.8%)。年代が上がるにつれて依存傾向を示す割合が下がっていくデータからは、「若い世代ほどスマホと適切な距離を保つのが難しい」という現実が見てとれます。

出典:KDDI総合研究所「13歳以上の男女約2万人を対象としたインターネット調査(2026年1月)」
出典:KDDI総合研究所「13歳以上の男女約2万人を対象としたインターネット調査(2026年1月)」

その背景のひとつが、スマホを持ち始める年齢の低下です。モバイル社会研究所が2025年11月に実施した調査によると、子どもがスマホを持ち始める年齢の全国平均は、小学4~5年生にあたる10.1歳となっています。*1

えむふじんさん自身も、お子さんに初めてスマホを持たせた当初は「スマホに夢中になって夜更かしをしてしまったり、勉強がおろそかになったりしないか」と漠然とした不安を抱えていたといいます。

「大人でもつい触り続けてしまう魅力があるものなので、子どもが自分でコントロールできるのかどうか不安でした」(えむふじんさん)

ついスマホを見てしまってテスト勉強に身が入らない、メッセージアプリで友達とけんかになってしまった、家庭でルールを決めてもいつの間にか形だけのものになってしまう——。こういった悩みは、各家庭の「育て方」などの問題ではなく、社会全体が共有する課題と言えるのではないでしょうか。

「スマホ習慣セルフチェック」を親子の対話ツールに

こうした現状を受けてKDDIが、KDDI総合研究所・東京科学大学との共同研究をもとに開発し、2026年3月にリリースしたのが「スマホ習慣セルフチェック」。12問の問いに答えることで、自身のスマホ依存傾向がどれほど強いか、所要時間約1分でチェックできるツールです。

全国のau Style、auショップ、UQスポットでもご案内しており、店頭のスタッフに相談しながらチェックを行うことも可能です。

「スマホ習慣セルフチェック」はこちらから

「スマホ習慣セルフチェック」

KDDI総合研究所に所属する臨床心理士の三宅 佑果は、「スマホ依存」についてこう説明します。

「大前提として、スマホ依存は診断がつくような病気ではないため、医学的な定義は存在しません。そこでKDDIでは、『スマートフォンの使用を自分の意思でコントロールできず、生活に支障が出ている状態』をスマホ依存と捉えています」(三宅)

KDDI総合研究所 AI部門 三宅 佑果
 KDDI総合研究所 AI部門 三宅 佑果

「利用時間の長さ」そのものより、「日常のストレスから逃れるためにスマホを利用している」「落ち込んで憂鬱になった」など、「スマホを使うきっかけ」「心の状態」などのほうが、スマホ依存傾向の強さと深く関わることが知られています。そのため、「スマホ習慣セルフチェック」はこうしたポイントに注目した問いで構成されています。

結果画面には、0~100の数字で算出される自身のスコアと、そのスコアが全体のどのあたりに位置するかを示す分布グラフ、そして自身のスマホの使い方や心の状態を分析する「アドバイス文」が表示されます。スコアは100に近いほどスマホ利用に注意が必要であることを示します。

実際の診断結果画面の例。スコアと、自分が全体のどのあたりに位置するかがわかる
実際の診断結果画面の例。スコアと、自分が全体のどのあたりに位置するかがわかる

ただし、「スコアが高くても叱ったり、スマホを取り上げたりするのは逆効果」と語るのは、開発を推進してきたKDDIサステナビリティ推進部の加賀 理恵子です。

「注目してほしいのは、一緒に表示される『アドバイス文』。お子さま自身がどういうきっかけでスマホを使っているのか、現在の心の状態はどうかを、客観的に文章化しています。えむふじんさんのように、お子さまだけでなく、まずは保護者のみなさま自身もセルフチェックを試してみることで、親子でフラットに話すきっかけとして活用していただきたいと考えています」(加賀)

KDDI 地域共創・SX推進本部 サステナビリティ推進部 加賀 理恵子
KDDI 地域共創・SX推進本部 サステナビリティ推進部 加賀 理恵子

また、KDDIではセルフチェックによる気づきの提供に留まらず、リアルの場でのサポートも強化しています。

「文部科学省の採択事業として、一時的にスマートフォンから離れ、自然体験や共同生活を通じて生活習慣の改善を図る『オフラインキャンプin箕面2026』も開催予定です。子どもたちが仲間や大学生と共に対話をしながら、主体的にスマホとの健全な付き合い方を考え、行動変容へと繋げるより実践的な場を提供しています」(加賀)

出前授業「スマホ・ケータイあんしん教室」が果たす役割

KDDIは、青少年にスマホやケータイを安心・安全にご利用いただくための情報モラルの向上を目的とした「スマホ・ケータイ安全教室」を2005年から続けています。

近年ではこの取り組みから派生し、auショップのスタッフらが全国の学校に赴く「auショップ出前教室~スマホ・ケータイあんしん教室~」もスタート。地域に密着しながら、主に小学校3~6年生の子どもたちに向けて、スマホリテラシーの大切さをお伝えしています。

授業では、SNSでのけんかや無断課金、ネットで知り合った相手とのトラブルなど、いま実際に起きている事例を動画やスライドで紹介。一方的に教えるのではなく、子どもたち自身に「どう思うか」を考えさせ、周りの友達と話し合い、発表してもらう双方向の形式を大切にしています。

その甲斐もあってか、事後アンケートでは学校側の満足度は約94%。この取り組みの意義について、KDDIで「auショップ出前教室」を担当する木下 善登はこう語ります。

「日頃から子どもたちと接している先生方や保護者のみなさまとは異なる立場で、『スマホのプロ』としてお話しする。伝える役割が異なるからこそ、子どもたちや保護者のみなさまの心に届くこともあるのだと思います。保護者のみなさまからも、『親子でスマホ利用について話す良いきっかけになった』などのお声をいただいています」(木下)

KDDI パーソナルコア事業本部 コア事業推進本部 営業推進統括2部 店舗推進部 木下 善登
KDDI パーソナルコア事業本部 コア事業推進本部 営業推進統括2部 店舗推進部 木下 善登

大切なのは親子の対話と定期的なルールの見直し

スマホ利用のルールを、親子でどのように決めていったらいいのか。木下は、出前授業の依頼が特に増えるのが夏休みや冬休みなど長期休暇の前後であることに触れながら、以下のように語ります。

「休み中は子どもの生活リズムが変化し、毎日様子を見てくれている学校の先生の目も行き届きにくくなります。長期休みを迎える前に今一度、スマホリテラシーについて意識を高め、家庭内でルールを見直してみるのもおすすめです」(木下)

ルールを形骸化させないために大切なのは、学期末などの決まったタイミングをきっかけに、定期的にルールを見直すこと。そして、しっかりと対話しながら、子ども自身が納得できるかたちを模索していくことなのかもしれません。

このことは、「子どもの成長に応じてルールを少しずつ緩めながら、自律を促してきた」というえむふじんさんの実体験とも重なります。

「わが家では、スマホを自室に持ち込ませず、リビングで使うのを基本にしています。アプリのダウンロードも、すべて親の承認制。最初はYouTubeの時間制限もガチガチに決めていたのですが、制限をすり抜ける方法を子どもが探し出してかえってイタチごっこになってしまうことも……。それからは、『宿題ややるべきことを終わらせてから』ということにして、ある程度本人の自主性に任せることにしました」(えむふじんさん)

上の子たちの失敗や試行錯誤を見ながら親も学んできたことで、下の子には早いうちからネットリテラシーを教えつつ、ある程度柔軟なルールを適用できているといいます。

「最初から完璧なルールをつくろうと気負わなくても、失敗したりモメたりしながら、その都度話し合って直していけばいいのかなと思います」(えむふじんさん)

そして、漫画にもあったように、子どもだけでなく保護者の方自身のスマホとの付き合い方も大切です。「保護者と子どものスマホ依存傾向には相関がある」というデータも出ています*2。保護者の方が子どものお手本になるつもりで、自身のスマホの使い方を客観的に見直すことも、めぐりめぐって子どもに良い影響を与えるはずです。

スマホは便利で、楽しく、使う人にさまざまな可能性を与えてくれる道具。だからこそ、ユーザーのみなさまが正しい知識を持ち、「良いお付き合い」を続けていくためのサポートを、KDDIはこれからも続けていきます。みなさまも、まずは親子で一緒に「スマホ習慣セルフチェック」を試してみることから、それぞれのご家庭にとっての「スマホとのちょうどいい距離感」を探ってみてはいかがでしょうか。

*1:モバイル社会研究所「初めてのスマホの所有 低年齢化進み、調査開始以降初めて女子は10歳を下回る」(2026年1月26日)より
*2:日経BP「教育とICT Online」内「
イマドキの若者IT事情 第141回 スマホ利用時間に親子の間で相関関係」(2024年6月10日)より

 

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