
この記事のAI要約
岡山県真庭市の小学校で、AIを活用した小中学生起業家育成プログラムが行われました。子どもたちは好きなことや体験を手がかりに、「なんで?」を繰り返しながら自分の興味や価値観を掘り下げていきます。答えを教えるのではなく問いを返すAIにより、自分を知ることが将来の選択肢を広げるきっかけになることを学びました。真庭市とKDDIは、地域の魅力化につながる教育として取り組みを進めています。
この要約は生成AIを使用して自動作成しています。AIの特性上、情報の誤り(ハルシネーション)や脱落が含まれる可能性があります。
「サッカーを好きなのは、なんでだろう?」
「なんでだろう?」を繰り返していくと、その先には何があるのでしょうか。
岡山県真庭市の小学校で、子どもたちがその先を探していました。
問いかけてくるのはAIです。答えは教えてくれません。返ってくるのは、次の問いだけです。
これは、自分の興味や得意を知り、将来の選択肢を広げるための「小中学生起業家育成プログラム」の授業風景。KDDIが真庭市とともに取り組む、特別な時間です。
宝の地図を手に、90分の大冒険へ
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プログラムは全3日間。1日目に自分の体験や感情を振り返って気になる問いを見つけ、2日目にその問いをAIとの対話で掘り下げます。3日目は、そこから実現したいアイデアを1枚のシートにまとめる日です。
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教室に集まったのは、3年生から6年生までの子どもたちです。本題に入る前に伝えられたのは、AIとのつき合い方でした。「AIも間違える」「個人情報は入力しない」「答えをそのまま信じない」クイズに答えながら確認していきます。
答えは、自分の中にしかない
ここからAIとの対話が始まります。

3年生から6年生がグループを組み、上級生が下級生をサポートしながらパソコンを操作します。


1日目に選んだ出来事を伝えると、AIが返してくるのは答えではなく、問いかけです。「なんで、楽しかったの?」返事を書くと、また次の「なんでだろう?」これを3~5回繰り返します。
手が止まる子もいました。「楽しかった」までは書けても、その理由となると、なかなか言葉が出てきません。そんなときは、大人が横について一緒に考えます。

最後にAIが、やりとりの内容をまとめてくれます。体験の奥にある、自分が大切にしていること。このプログラムでは、それを「わくわくのもと」と呼びます。
授業の終盤は、発表の時間です。一人ずつ、見つけた「わくわくのもと」を読み上げていきます。
「私のわくわくのもとは、家族と特別な思い出を作ることです。夏休みにいとこと手持ち花火をしたときにとても楽しく感じ、家族と特別な時間を作ることが大切だと分かりました」
「僕のわくわくのもとは、守りでチームのピンチを救うことです。試合で負けて悔しい思いをした経験から、力を合わせて仲間を助けることが大切だと分かりました」
好きな遊びやスポーツの名前ではなく、その奥にある価値観が言葉になっていきます。
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なぜ、真庭市がこのプログラムを求めたのか
岡山駅から車で約70分。中国山地のただなかにある真庭市は、面積の約8割を森林が占めます。林業で栄え、近年は木質バイオマス産業でも知られています。
市内には小学校20校と中学校6校があり、児童生徒数は合計2,732人(2026年度時点)です。


「真庭市には高校までの教育機関しかなく、高校卒業後に進学する場合は、市外に出る選択肢しかありません。地元を出る子も、残る子もいると思いますが、いざ就職や起業を選ぶときに役立つよう、自分が何にわくわくするのかを知っておいてほしいんです」
こう語るのは、真庭市 産業観光部 産業政策課の森岡 百香さんです。

真庭市は2025年度から、市内の小中学校でキャリア教育を行う事業者を公募しました。AIを活用したプログラムの設計と実施が条件です。
真庭市がこのプログラムに込めた狙い。それは、子どもたちに自分の知らない仕事や生き方に触れ、視野を広げてもらうこと。そして「自分を知る」ことから始め、「地域を知る」へとつなげていくことです。自分の“わくわくのもと”がわかっていれば、地域の課題にも自ら動けるはず。起業のプロセスにも似たこの探究を通じて、将来の選択肢を自分の手で増やしてほしいと願っています。
小中学生にとって、「自分を知る」ハードルは決して低くありません。だからこそ、それを支える道具としてAIを使っています。
KDDIにとって、真庭市との取り組みは2025年度から2年目を迎えます。起業家育成に携わってきた知見を活かし、真庭市とともにプログラムを検討しました。

「サッカーが好き」の、その先へ
KDDI 地域共創・SX推進本部 地域共創推進部の木村 恵子は、プログラムで重視したことをこう語ります。
「小学生の段階では、職業像が明確になっているわけではありません。まずは自分自身を知ってもらうことを重視しています」

木村が例に挙げるのは、サッカーです。
「みんなでサッカーをして楽しかったとしても、好きなのはサッカーそのものとは限りません。
走ることが好きかもしれないし、みんなで作戦を立てて、それがうまくいったのが楽しかったのかもしれない。その気持ちを深掘りすると、自分が本当にやりたいことや大切にしていることが見えてくるのではないか、と考えています」(木村)
「今回目指したのは、AIが子どもの代わりに考えることではなく、本人が考えるための問いを投げかける存在になることです。主役はあくまで本人です」(木村)
使ったのは、事業開発向けのAIを小学生向けにカスタマイズしたものです。自分でプロンプトを考えなくても、返ってくる問いに答えるだけで深掘りが進みます。文字を打つことより、考えることに時間を使ってもらうための設計です。
「自分が感じていたこと」に、名前がついた
木村は、当日の様子をこう振り返ります。
「一生懸命考えている姿が、すごく面白いなと。答えのないことを考えるのが、すごく楽しそうで。難しい顔をしながらも、どこか楽しそうに考えている子もいました」
授業を終えた4人の子どもたちに、何を見つけたのかを聞きました。
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わくわくのもとは、フリスビーにしました。学校でよくやっていて、それが一番楽しかったからです。自分の気持ちを、言葉にして整理できました
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普段はChatGPTとかGeminiを使うことが多いんですけど、今日のAIはそれとは全然違って、プログラム用にちゃんと作られているんだなって思いました
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家族と過ごす特別な時間を選びました。やりとりを重ねるうちに、確かにそうだなと。普段から自分が感じていたことでした
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最初はどう伝えたらいいのか悩みましたが、相棒って言われていたので、友達に話すように伝えたら、伝えやすくなりました
「楽しい」という感情が子どもを伸ばす
月田小学校の中井 良徳校長は、プログラムを受け入れた背景をこう説明します。
「今、教育界では『自主性』と『主体性』という言葉が使われています。自主性は、決められたゴールに向けて取り組むこと。主体性は、自分でゴールを決めて取り組むことです。先生に促されるのを待つのではなく、『これをやってみたい』と自ら動く。そういう子どもたちを育てたいと思い、引き受けました」

「理解していなくても覚えることや、目的や効果がなくても延々と続ける練習が勉強だと、知らず知らずのうちに決めつけている部分もあります。しかし、楽しいという感情を経験することも、子どもたちの成長には大きな意味を持ちます」(中井校長)
決まった答えのない90分を、子どもたちは楽しんでいました。そこで見つけた言葉は、これから自分で選んでいくときの足がかりになります。
地域の声を聞きながら、一緒に取り組みを形にしていく。その積み重ねが、KDDIが重点テーマのひとつに掲げる「地域の魅力化」につながっていきます。
子どもたちが未来にわたって魅力を感じられる地域を目指して、KDDIは全国各地で、地域ごとの課題に向き合いながら、地域の皆さまと一緒に課題解決に取り組んでいきます。
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